デルタ株は十分に広がっているので、デルタ株の市中感染率はもう調べなくてよい。

 今、早急にやらなければいけないのは、ラムダ株のゲノム解析である。これを可能な限り広範囲かつ大量におこない、感染者をすぐに見つけてホテルや病院などに隔離し、市中感染を拡大させないことが重要である。

 これが広がったら、現在の数倍のスピードで重症の入院待機者が増える。完全に医療が崩壊し死亡者数も増える。その数字がどこまで高まりいつまで続くのかもわからない。感染力が非常に強い、ワクチンが効かない、改善薬はない、酸素も吸えない、入院できないとなると、国民のほとんどが感染するまで拡大は続き、亡くなるか亡くならないかは、その人の体力次第ということになる。

 しかし忘れてはいけないのは、ラムダ株が最終の最強ウイルスではないということだ。まだまだ序章に過ぎないのかもしれない。人類が、本当に手遅れになる前に万が一に備えておくことは決して無駄ではないだろう。菅総理は「ロックダウンは日本になじまない」などと逆切れしている場合ではないのだが、彼に何かを求めても人の能力というものは決まっているので、それは無駄なことだろう。例えば小学生に外務大臣を任せても、権力とハッタリ(嘘)と圧力だけでできるものではない。

 これからは、菅総理抜きで専門家と国民と自治体の長が真剣に状況を見つつ、「命」を第一に素早く的確な対応をしていく必要がある。ミスや落ち、後手後手、的外れは、もう許されない状況になってきた。