西日本の大雨について、菅総理は「人命第一の方針のもと、情報収集につとめ、災害発生時に即応できる万全の態勢を確保するとともに、地方自治体と緊密に連携して最大限の緊張感を持って対応にあたってほしい」とペーパーを読んでいた。
どんな災害にも当てはまる最も一般的な当たり前の文言だ。災害用として書式があるのだろう。いつもこれを読むのであれば、これ位初めから暗記をしておいてもよいのではないだろうか。
しかし、彼が読むとニュアンスは異なってくる。菅氏が発する「人命第一」「国民の命を最優先に」という言葉の意味や真意を、この1年間で国民は理解した。この言葉を彼が言った後、逆の結果をもたらす行動をとったり何もやらなかったりしてきた。
彼が「人命第一」「国民の命を最優先に」という言葉を口から発した時、私は恐怖を感じるのである。