八戸市から出馬している大島衆院議長が、議員を引退する意向を表明した。

 私の個人的な印象としては、大島氏と聞くと青森新幹線を観光や経済の中心地である弘前市経由にせず沿岸の八戸市経由にした人というイメージがある。事実はわからないが、無関係だったとは言えないだろう。

 地区から選ばれて政治家になる方式だと、国よりも出身地区を優先させることになるのは当然となる。そうしないといずれ無職になるから仕方がない。しかし、そのような仕組みでよいのだろうか。

 大島氏は長く議員をやってきた。これからも「昭和の議員」が一人、また一人と去っていき、徐々に新しい時代に代わっていくのかもしれない。グローバルスタンダードは、コネと金の日本政治には必要だ。改善は賛成である。

 しかしその邪魔となる中堅有力自民党議員(50~60代の過去や現在の大臣)たちが存在する。彼ら、彼女らは、昭和の議員から政党政治での振舞い方や詭弁、はったりや嘘を学んできた人達だ。日本の政治が本当に代わっていけるのは、有力中堅議員達のそのさらに次の世代からになるのだろう。先は長い。