国際政治学者の三浦瑠麗氏が、よく情報番組やツイッターで新型コロナウイルスについて提言を行っている。
国際政治については専門家だろうが、それ以外については専門家ではなく、毎日新聞やテレビを見ている一般国民の方が詳しかったり、情報量が多いために客観的な判断ができるかもしれない。いずれにせよ、三浦氏のコロナに関する提言が、正確性、適切性、客観性等において国民に勝っているという確証はない。
国際政治学について専門家として知見を述べるのであればよいが、専門外のことについて「学者」の看板を背負って提言を行うと、聞いている国民は「学者の知見だから正しいのだろう」と誤解して単なる感想を信じこもうとする可能性が高い。これは、詐欺にあたらないだろうか。
学者や専門家が、学者の看板を背負って門外漢のことを言ってはいけないし(国民をだますことになりかねない)、どうしても我慢ができない時には「これは学者としての意見ではなく、一般人としての単なる感想だが」と前置きして、視聴者に誤解を与えないようにする必要がある。
学者は学者らしく、ごまかしやあいまいなことを排除して行動しなければいけない。