ワクチン接種後にその副反応が原因とみられる死亡者がけっこういるようだが、ニュースで報道されることは無く、情報番組でごくたまに軽く紹介される程度である。
ワクチン接種が原因で亡くなる人数とコロナに感染して亡くなる人数を比較すると、ワクチンを接種した方がメリットがあるという結論になるのだろう。その判断は理解できるが、ワクチンを打って死にたくないと思う気持ちはなくならない。
ワクチンを打った方が助かる可能性は高くなるが、打ったことで亡くなる可能性も少しはある。ペルーのようにマスクを二重にし、感染しないように最大限努めるという選択肢もあるだろうか。どれを選ぶか、非常に悩むところである。
かなり前から多くの人に使われてきたイベルメクチンも新型コロナに有効という話もある。ジェネリックとして早く国内で製造できる体制を整えたり(海外にある製造会社は様々な理由で大量生産するのを拒んでいるようである)、従来型の安全なワクチンを開発したりするなど、日本はもっと頑張ってもらいたい。政府は感染拡大イベント(オリンピック)対応で頭がいっぱいで、重要なことを考えたり取り組んだりする余裕はないのかもしれない。非常に残念な状況である。
政府が、前会長の森氏や前総理の安倍氏になんの相談もしないということは考えにくい。アドバイスも受けながら進めているのだと思われる。しかし、この二人がいなくても菅氏はオリンピックを強行しただろうか。いまだにこっそりと力強い公演を続けている森氏や安倍氏の様々な功罪を数十年後(忖度と圧力を防ぐために関係者がいなくなったのち)に検証し、その後の政治に生かす必要があるだろう。
話を戻すと、空港で一般客と選手の同線を分けるから「安全安心だ!(感染拡大しない)」と胸を張る菅総理だが、空港に入るまで一般客と選手たちはどこにいたであろうか。狭い飛行機の中で仲良く何時間も一緒に過ごしていたではないか。飛行機を降りてから広い空港内で同線を分けることに何の意味があるのだろうか。コントのような笑い話である。
ある国からはメディア関係者の行動規制が強いとさっそく日本に抗議がやってきている。選手たちは空港でマスクを取って写真を撮り合っている。すでにカオス状態だ。これから大変なことばかり、というか大変なことだけが起こり続けるだろう。あらゆる国の人々が文句を言いながらルールを破り、コロナは拡大していく。しかも、これからのウイルスはこれまでのような弱いウイルスではない。ワクチンを打っていない若者を中心に重症者が一気に増えて病院はあっという間にいっぱいになる。新たな感染者は行くところがなくなる。その時何ができるだろうか。どういう状況になるだろうか。誰でもその様子を想像できるだろう。菅総理が、尾身会長を伴なって緊急事態宣言を出してごまかす程度では、そこから短期間で状況を改善させることはできない。これからが本当に怖い。
死を覚悟しながらも、ワクチンを打つことを選ぶのが賢明なのかもしれない。