菅氏の発言がおかしい時には、毅然とした態度で記者達も指摘した方がよい。そうしなければ、彼は新しく手に入れた「便利な道具」としていつまでも使い続けてしまう。
最近の彼のお気に入りは、記者達の質問に的外れな答えや抽象的な根性論(「いずれにせよしっかり取り組んでいきたい」など)を話し、それに対して記者達からわかりやすくかみ砕いた再質問がされた時に、「今説明した通りです」と目をむき、それ以上質問するなと言わんばかりの表情で逃げることだ。あれほど力強い表情ができるなら、国民に自粛を訴える時にその表情をしてもらいたいものである。
「質問の答えになっていないからわかりやすく再質問しているのに、「今説明した通り」と同じ説明で通そうとするのは不適切です」と記者達が指摘しないから、便利な技だと思って菅氏も使い続けるようになるのである。
政府の言動でどう見てもおかしい時は、反発されてもいいから一度指摘しなければ、彼ら、彼女らは何度でも同じフレーズを繰り返す。沈黙によって認めてあげてはいけない。
空港での水際対策やワクチンを打っていない選手たちの入国、国内でのデルタ株の拡大など、対応しきれない問題が次々に出てきている状況で「安全、安心な・・・」と無責任に多用することも、記者達は一度指摘した方がよいと思う。そうでなければいつまでも何度でも言い続けるだろう。このフレーズを数十回も聞かされると、「もうなるようにしかならないから、せめて・・・という思いなのか」とますます不安になってくる。