暑い時、熱中症を防ぐために、わきの下や首の横など、動脈が皮膚の近くを通っているところを冷やすとよいということは誰でも知っていることであろう。

 しかし暑い中、スポーツや登山、道路工事など、汗をダラダラかくようなことをする時になると、首にタオル(色のついた薄めの冷却タオルではなく、白い普通のタオル)を巻いて体の熱を放出しないようにする人が多くなる。あえて逆の対策を取る意味がわからない。

 タオルが近くにあれば汗を拭きやすいという理由であれば、マフラーのように首に直接巻いたりかけたりするのではなく、えりの外側にかけるならまだわかる。

 自ら体に熱をため込むようにして苦しいだろうなあと、気の毒に感じられる。