夕方、「子供が帰ってこない」、「いなくなった」と親から学校に連絡が来ることがある。そうなると、校長か教頭命令で教員はみな事務仕事をやめてすぐに外に行って近所を探し回ることになる。一教員としては、まず家の中やすぐ近くをよく調べるように校長から話してもらいたいといつも思っていた。

 そして間もなく、「押し入れにいた」とか「非常階段にいた」、「隣の家にいた」などと、親から学校に連絡が入ることが多い。

 子供が見えなくなった時、まずは自分の家の中や庭、マンションなどであれば非常階段、隣の家などを探してみた方がよい。

 子供がどこにもいなかったら、学校に電話をする前に警察に電話をするようにという校長もいた。私もそう思う。同じ理由で、家庭での学習には家庭で丸つけをやってもらいたい。学校は、子どもに関するすべての責任を負っているわけではないし、すべての責任を押しつれられる便利な施設でもない。