昨日の記者会見で、菅総理は「私たちは必ず近い将来、この局面を乗り越えていく」、「引き続き負担をおかけする皆様に深くおわびを申し上げる」と述べた。この2つは言ってはいけないと何度もこのブログで書いてきた言葉だ。
ウイルスが次々と強力に変異し、ゆるい自粛内容と中途半端にすぐ宣言を解除する菅氏が「自分が先頭に立って」と言っている以上、必ず近い将来乗り越えることなどありえない。彼はどや顔で、息をするように軽々しく嘘をつく。総理大臣の発言とはどういうものなのか、全く分かっていない。それが国民にも伝わっているから、「また適当に言ってる。我々がいくら努力をしても、どうせ収束しない取り組みばかりして邪魔をしてくるくせに!」と国民をがっかりさせ、やる気を失わせる結果につながっている。彼のいつもの嘘や適当な発言は、聞いている人をがっかりさせ、ふぬけにする力をもっている。
それからおわびをしてみせるような茶番も良くない。国民はもっと強力な自粛を望んでいるのに、逆に緩めて延長し「深くおわびを申し上げる」という。わけがわからない。あやまるのであれば、自分のせいで感染を拡大させたりいつまでも長引かせたりしていることを謝罪するのであればわかるのだが、「人流が減ったことは事実だ」などと、局所的で一時的なわずかのプラスの変化を取り上げて、私のやり方はいつも正しいと言わんばかりの言い訳をする(実際は、高速道路が混みあい全国的に県をまたぐ移動が多くあった。渋谷や銀座、原宿も多くの人出が見られた)。私には、ただの悪い人のように感じられる。〈追記:彼のやり方によって、5月8日には15の同県で感染者数が過去最多となった〉
彼は、嘘や正確でないことを断言すること、それからわけがわからない謝罪をして自分を正しくて優れた人物に見せようとする茶番の2つはやってはいけない。国民の不信と怒りをかい、自粛行動を弱めてしまう。国民にはすべてがばれているのである。