「ほどほどがよい」という言葉をたまに耳にする。ほどほどの方が心身ともに疲れず、むしろ結果もよくなったりするということなのだろう。

 この言葉は、人によって当てはまったり当てはまらなかったりする。完璧主義の人にとっては良い言葉であろうし、怠け者にとってはさらに事態を悪化させる。

 その言葉が持っている適切性、正当性は人によって変わるので、その言葉自体を良い、悪いということはできない。格言や人生訓など、一見良いと思われる言葉は、実は単に「使い勝手の良い言葉」ということなのかもしれない。