感染が拡大する→専門家の意見を聞く→菅総理が最終決定する→宣言の発出という流れになると思われる。
しかし、菅総理はそうはしない。自分が最終決定した後に、専門家会議で了承させてからの発出という流れをとる。その目的は何だろうか。
専門家達は言うべきことは直接的間接的に総理に伝え、それを受けての菅氏の最終決断である。菅総理大臣が状況や見通しを理解したうえで最終判断、政治判断をしたのだから、専門家が繰り返しとやかく言うわけにはいかないだろう。20時から菅氏の会見が決まっていることからも、了承は形式的なものである。
宣言の期間が2週間では、感染者が多いまま終わってしまう(前回同様無意味な延長をすることになるだろうが)。結果は決まっている。自分の政治的最終判断がもたらす悪い結果に対して専門家たちに責任を押し付けるために最後に専門家に無理やり了承させていると私の目にはうつるのだが、間違っているだろうか。
別の話?だが、今日の国会で菅総理大臣は「(自分が)先頭に立って全力を尽くすことが自分の責任だ」と声を張り上げて話していた。残念ながら、「先頭に立って・・・」も「全力を尽くすことが・・・」も間違っている。先頭に立ってやってきた結果はこの1年間と今をみればわかる。全員が見て感じてきたことなので、菅氏もごまかすことはできないだろう。「全力を尽くしている」、「一生懸命やっていることもわかってほしい」と彼はよく言うが、全力を尽くす尽くさないという根性論の話では無い。政治は結果責任である。頑張っていたからミスってもOK!とはならない。頑張らなくても最善の結果を出してくれれば国民はそれでよいのである。さらに言うと彼よりもっと効果的に全力を尽くせる人物はたくさんいる。
自分の責任とは、自分がどうすることなのか、この1年間の自分の出してきた結果をふりかえってよく考えた方がよい。というよりも、国民のために考えてもらいたい。