国内でコロナの感染拡大が非常に危惧されるこの時期に、なぜ菅総理はアメリカに行ったのだろうか。せめて緊急事態宣言をだしてから行くことはできなかったのだろうか。昨日1日で46人がコロナで亡くなったが、感染爆発や病床のひっ迫はまだ始まったばかりである。今回は前回と異なり感染力の強い変異種である。一刻を争う。私には、国民の命を何とも思っていない総理大臣に見える。
これまでに多くの人が感染して後遺症が残り、多くの人が命を落とした。これから、今までにない感染爆発が予想されている。このコロナ問題は災害ではなく、半分は人災のように思う。経済を考えず、3、4週間ロックダウンさせるだけで、かなり状況は落ち着くだろう(海外からの入国者も原則禁止)。しかし、「経済!経済!」といって中途半端にやっているから、何度も感染拡大し、経済はどんどん苦しくなり、国民の自粛も延々と続くのに結果が出ないのである。中途半端が一番良く無い。
話を戻すが、何を聞かれても「いずれにしても今後もしっかりとやっていく」と、ペーパーにあることしか話さない菅総理は大統領と議論や交渉もできず、地道に築き上げてきた中国との関係を捨ててアメリカから要求されたことをすべて飲むしかない。アメリカが尖閣を守ってくれるといっても、それで武力衝突になったら日本も戦うしかないだろう。日本が中国とアメリカの壁になることを命令された感じだ。中国もアメリカも直接戦争はしたくないだろう。そうであれば日本を使って両国はどうするかということになる。いつも日本は貧乏くじを引かされるが、「外交は武器を持たない戦争である」ということは日本も忘れない方がよい。道徳が通じるのは国内だけの話である。
一度立ち止まって、冷静に考えたい。菅氏が総理大臣でいることで、国内では国民の健康や生命を脅かされ、外交では国益を損ねることになっていないだろうか。誰が総理をやっても同じ結果になったであろうか。少なくとも、コロナ対応においては国民の予想や願い(「感染者減少前のGo Toは危険だ」「ひどくなる前に緊急事態宣言を出して」など)と、菅氏の予想や願いとは異なっており、国民の心配が現実となってきた。