ヘッジファンドとはどういうものか、ネットを見てみた。

 そうすると、お金持ちではない個人でも投資ができそうなものとして、BMキャピタルとエクシアが検索上位に来て、お勧めされている。しかし、お勧めしているサイトはブログが多く、しかもそのデザインが同じ人が作ったのではないかと思われるほどどれも似ていて、自己紹介の仕方も判で押したように出身大学から始まる。そしてそれらのブログには、自分は紹介できるから連絡をくれといったことが書かれてある。ボランティアをする必要はないので、当然何かあるのだろう。ここまでで、私は大きな疑念を感じていた。

 ブログの内容を見ると、もちろんBMやエクシアのいいことが書かれてある。自分がいかに利益を得てきたかもあった。それを見ているうちに、自分もやった方がいいという思いになってきた。今考えると、そこに書かれているのはいいことばかりで偏った情報であるかもしれないし、いいことが嘘か本当かもわからない。しかし、その時は「わたしもやろうかな」という思いにさせられた。最低でも1000万円の投資となる。

 ファンドのHPには連絡先などは無いので、ブログの管理者にメールをし連絡先を教えてもらった。ファンド会社のアドレスがあり、最後に、早くしないと最低投資額が上がってやりにくくなる旨のことが書かれてあった。私はこれを読んで、ハッと我に返った。以前、今日中に購入すればおまけがつくというあるサイトで買い物をしたら偽サイトで、急いで振り込んだお金をだまし取られた経験が頭をよぎった。契約や振り込みを急がせるのは詐欺の常套手段と私は思っている。このブログの管理者が、最後の1文を書いてくれていなければ、私は営業マンと会っていたかもしれなかった。

 もちろん、BMやエクシアがポンジスキームなのか違うのか、本当のことは私にはわからない。ネット上でもおすすめブログや、ファンド営業マンにあってポンジスキームだと白状させたというサイト、代理人の弁護士との長期にわたるやり取りを詳細に記したサイトなどいろいろある。自分では判断ができない。

 よく見ると、おすすめブログにはファンドの営業マンと直接会って話して納得してから判断をするのがよいとあるが、知識のない者が自分たちに都合のよいことや嘘を聞かされたとしても対応できないので、誤って納得させられて終わるだろう。当たり前のことだ。このブログの筆者のお勧め文句は適切ではなく意味のないことである。この言葉で今回は決心できた。

 ヘッジファンドはやめることにする。