菅総理大臣が、参議院決算委員会において「第4波といった全国的な拡大のうねりには至っていない(だから宣言や東京へのまん防は出さない)」と説明。

 全国的な拡大のうねりに至ってから行動にうつしたら遅い。

 いずれにせよ、次に非常事態宣言を出しても、国民の行動は変わらない。宣言を出すとしたら、法的拘束力のある多くの行動制限を示すことと、短期間それをきちっとやって感染者がずっと減ってから解除にすることの2つをやらないと意味がない。この前の宣言時は、長期間ゆるくやり、感染者がまだまだ多い状態で解除したから、すぐに今のような状態になっている。これでは、菅氏が最も大切にしている「経済」も、逆にいつまでも回復しない。

 政府は、これまで多くのことを学習して多くの知見も得られたと胸を張って前回の宣言を出した。安倍氏時代と菅氏の政府は、過去の状況や自らのミス、不祥事から学ぶことは絶対にできないと私は思っている(人格的な理由で)。むしろ過去のことから、さらに狡猾にできないかを学んでいるように感じられる。もちろんそんなことは国民には通用しないので、すべてが行き詰ってしまう。だから、いつも謝罪か言いわけか開き直りばかりなのだ。政治家に求められることは、まず人格(高潔)、次に高い能力(思考力、判断力、想像力、表現力)、その次に幅広い知識と経験、そして奉仕者?(給料が国家公務員と同じでもやれるか)に徹することができるかということだろう。今の政府メンバーで適格者は何人ぐらいだろうか。