「仮定の話についてお答えするつもりはありません」
「そこは、まだ考えていません。いずれにせよ・・・」
菅総理大臣が、まだ取り組んでいないことや考えていないことを相手に突かれた時によく言うセリフである。今朝の情報番組でもしゃべっていた。
しかし政治や行政、法律、消防、警察、社会制度、国防、教育、研究など、世の中の多くのことは、将来の仮定のことのために存在したり行われたりしている。地震や津波、原発事故などの災害対策も、仮定の話そのものである。
能力なのか性格なのかわからないが、彼は現実を目で見てから、考え始めようとするくせがある。それでよいはずもない。オリンピック開催国だというのに、日本でのワクチン接種が世界の中でもかなり遅れている状況を彼は目で見て肌で感じたはずだ。だから、今からようやく効果的で現実的なベストの対策を考えたり行なったりするのかもしれないが、それではもう遅い。オリンピックまでに間に合わない。
なぜ後手後手の対応、的外れな対応ばかりピンポイントでおこなってくるのか、わかるような気がする。