感染爆発の入り口に入ったのを機に、世の中の自粛ムードはすべてが解放された感じだ。

 聖火リレーは、沿道が混雑したらスキップするということだったが、マイクで呼びかけるだけで、スキップはしなかった。主催者側のルール違反だ。ディズニーランドでは来月から開園時間を延長し、1日の入場者数の上限も倍の2万人にするという。文科省も卒業式を許可した(=その後の集まりや路上での宴会)。桜の観光地も入場を許可している。入場を許可するということはもちろん密集もノーマスクも大声での会話もよいということだ(必ずやる人がいるのだから)。

 このなんでもありの様子をニュースや情報番組が逐一国民に伝えるものだから、それらを見た国民は、「もうすべてフリーだ」と思うだろう。これも、街中に人があふれかえる一因である。

 今回は、もう感染の爆発は防げないかなあと初めてあきらめの気持ちを抱いた。

 ところで、最近菅総理大臣を見なくなったが、どこで何をやっているのだろうか。強力な効果的対応策を打ち出したり国民に強く呼びかけたりしなくてもいいのだろうか。もっとも、マスコミに出てきても、「飲食」と「マスク」だけをたどたどしく繰り返しているだけでは、現状は何も変わらないだろうが。

 菅総理も、もう何もできなくなりあきらめて投げだしたように感じられる。安倍前総理は、全てがどうしようもなくなり、行き詰ったので辞任した。菅氏が辞任や解散で総理をやめるのも近いような気がする。

 総理になる人は無責任な人ばかりなので、好き勝手にやり、行き詰らせたら総理職を投げ出してあとは知らん顔をするということが繰り返されてきた。しかし、そのすべての悪影響をまともに受けるのは国民である。そして加害者は、一政治家として静かに身を隠して大金を受け取り続ける。

 間違っている。この仕組みを早く直さなければいけない。