昨日の菅総理の記者会見で、若者に総理の声が届いていないのではないかとの質問に、若者がよく見るSNSで広めていきたいと話していた。
仮にSNSで広報に努めても慢性化させるだけで意味がないように思う。若者の多くは、昨年GoTo延長をやめてもらいたいと思い、12月中旬には宣言を早く出してもらいたいと願ったと思う。しかし、中高年の家族連れが日本中に旅行に行き、会社員や政治家たちが宴会や忘年会などで感染を拡大させた。菅氏や中高年以上に、多くの若者はコロナの実態を知っており怖がっていると思う。確かに若者の行動範囲は広いし活発である。羽目を外すと見境がつかなくなる。しかし若者だけが悪く言われてはは、かわいそうな感じもする。
若者だけではなく国民全体が、菅氏の要請を聞いても、理解したり取り組んだりできなくなっている。それは、具体性がない(密を防ごうなど)、現実的でない(マスク会食など)、去年の春と異なり今は要請通りにがんばったとしても効果が十分でない(菅氏の言葉が信用できない)、菅氏の真意がわかりにくい(宣言時の時間短縮の強調など)等が原因だろう。
SNSで広める必要はなく、他に有効な改善点がたくさんあると思う。世間離れした感覚の政治家が考えたり判断したりするのではなく、広く国民にアンケートをとったり電話調査をしたりするなどし、その分析から効果的な広報活動や対応策を考えることも重要であろう。もちろん、それを分析したり判断したりするのが政治家だから、政治家達の考えに一致しない意見は排除される。意味がないか。
今、大地震が発生し、原発もやられた場合、菅総理や政府が対応したらどうなるのだろうか。状況は刻一刻と悪化し、最悪の事態になりそうで恐ろしい。いろいろな意味で早く解散した方がよいと思うのは、私だけであろうか。