イギリスのメガン妃がインタビューに応じ、妊娠した時に生まれてくる子どもについて家族内で肌の色を心配する声があったと話した。イギリスでは、女性差別だと騒ぎになっているようだ。
例えば、アメリカの白人夫婦に子どもができず里子をもらう場合、黒人の子と白人の子のどちらを選ぶだろうか(肌の色以外の条件は同じとする)。日本人の夫婦が里子をもらう場合、黄色人の子と白人の子と黒人の子がいたら、どの子を選ぶだろうか。また、アフリカの黒人ばかりの国の夫婦が里子をもらうとしたら、白人と黒人のどちらの子どもを選ぶだろうか。白人を選ぶと人種差別なのだろうか。黒人を選ぶと人種差別なのだろうか。黄色人種を選ぶと差別なのだろうか。選ぶ基準は、選ぶ側の環境によるだろうし、個人の好みや生活スタイルも影響するだろう。それによって「自分の希望」を持つことが差別になるだろうか。
王室内の誰が言ったのか、犯人捜しのようになっているが、その言ったとされる人物は、多くの人が思うこと(長年白人のみの家系が続いてきたところに黄色人種や黒人など肌の違う色の人が入ることを避けたいと思うこと)をやはり思い、そのことに対し批判されているのか、それとも本人に対して言ったから批判されているのか、そこをはっきりさせた方がよい。後者であれば、つい本人の気持ちを考えないで思っていることを口にしてしまったことを謝罪すればよい。前者のように思うこと自体が「よくない」、「人種差別だ」というのであれば、人種差別や男女差別などの差別について国際的に定義を決めた方がよい。
さらに言えば、日本では、「黒人」や「白人」というのは差別用語ではないようだが、アメリカでは法律で「黒人」を差別用語としている州もあるし、差別用語とはならない州もある。差別の認識や用語についての一貫性がないので、これらについても世界中(国連など)で整合性をとった方が、少しは争いごとや事件も減るだろう。