東日本大震災十周年追悼式で国歌が流れた。前奏がないかハラハラして聞いていたが、今日は前奏なしの国歌のみで、ほっとした。
日本では、記念式典や表彰式などで国歌の「君が代」を歌う時、歌いやすいように歌詞の最初の部分(「君が~代~は~」の部分)を2回繰り返して流す。そんなことをやっているのは世界で日本だけではないだろうか。例えばアメリカが国家の「星条旗」を歌う時、前半部分を繰り返すように無理に前奏をつけたらおかしいだろう。
国際大会のスポーツの表彰や大相撲などでも「君が代」に前奏をつけるのをよく見かけるが、国歌の威厳と品位をおとしめる幼劣な発想だ。幼稚園でお歌の練習をしているのではない。恥ずかしいのでやめてもらいたい。
理屈を言うと、「国旗及び国歌に関する法律」の第2条に「 君が代の歌詞及び楽曲は、別記第2のとおりとする。」とあり、前奏なしの「君が代」の楽譜が示されている。勝手に「君が代」を変えて、内閣府などは注意しないのだろうか。