小学校の教諭が、トイレで教室に遅れた児童2人に「お前は空気を読めへんのか」などと発言し、懲戒処分となったという。
例えば、みんなが静かに授業をしている時に、教室のドアを休み時間のように勢いよく空け、ドガドガと足音を立てて笑いながら歩いて席に座ったら、私でもそういうだろう。
トイレや保健室に行って授業に遅れてくる子どもはたまにいる。そのような子どもには2つのタイプがあり、1つは上に書いたような子ども、もう1つは静かに教室のドアを開け静かにゆっくりと歩いて教師のところに来て、遅れた理由を小声で話す子どもである。
教師に、「空気を読め」といわれるということは、前者のように思われるのだが、実際のところは不明だ。前者のような子どもは自分の都合のいいように嘘を入れながら親に訴え、そのような子どもの親はモンスターなので、子どもの訴えを聞いた親は学校に突撃し、ここまで話が大きくなり処分まで進んだように思われる。
今は、授業中に立ち歩いて授業妨害を止めない子どもの肩に触ると、「体罰教師!」と笑いながら叫び、その日のうちにそのモンスターペアレントら抗議が来る時代だ。今回全国ニュースにまでなった教師に対する懲戒処分が、様子を見ていた他の子ども達からの聞き取りや十分な検証がなされた結果であることを願いたい。
数十年前に比べると、「教師」というものの権威が誰かによって徐々に地に落とされていき、その結果児童への指導が通りにくく、親からの協力も得られにくくなってきた。そのしわ寄せはすべて子どもにいき、ひいては自分勝手で攻撃的な若者が増え、社会の混とんへとつながっていく。いくら教師を困らせたり攻撃していいきになったりしてみても、自分の子どもや世の中が悪くなるだけである。天に唾することはやめた方がよい。国民は、視聴率のことしか頭にないマスコミに洗脳されすぎだろう。