「鬼滅の刃」が、芸術選奨の文部科学大臣新人賞を受賞した。このアニメは大ヒットし、映画は興行収益など数々の記録をぬりかえたという。
私にはこの現象が、北野武氏がヴェネツィア国際映画祭金獅子賞をもらったことと重なってしまう。どちらも作品そのものの素晴らしさ(レベル)というより、作品に対する違和感(外国文化との単なる違いやグロテスクな点など)やプロモーション(挿入歌やマスコミの扱いなど)といった他の要因によって、作品が持つ価値以上に昇華させられたように感じられるのである。「鬼滅の刃」も一歩間違えば、あまたある変わった三流漫画(少し気持ちの悪い独特の漫画)と同じ扱いで終わったように思う。
もちろん、商売としてアニメや映画を作っているので、人気を得るため、売れるために様々な手法をつかうことは当たり前であり悪いことでもない。しかし、それと文化的な賞や勲章などとは別の話である。