菅総理も尾身会長も、コロナが流行してから1年近く経過しこの間に様々なことがわかってきたと胸を張って繰り返す。その姿に、私は違和感や腹立たしさを覚える。
去年の秋ごろまで新型コロナによる日本での1日の死者数が30人を超えた日は1日しかなかったが、最近はコンスタントに100人を超えている。1日の感染者数などは、検査数が増えればそれに伴って変わるものなのであまり一喜一憂できるものではないが、死者数は現実を反映する。街中で人知れず原因不明で死ぬ人もいないだろうし(病院で死因がわかるだろうし)、政府が隠すこともできないからだ。
昨年の緊急事態宣言時、連日100人以上の人が亡くなっていたらパニックになっていたであろう。今は今までで一番厳しい状況だが、人々は学校や会社、デパートや映画館、観光地や街中に普通に行っている。「慣れ」とは非常に不思議なものであり、恐ろしいものである。そういえば、10年前の福一原発事故による食品放射能検査は現在どうなっているのだろうか。検査は簡素化されて検出されないようにでもなっているのかもしれないが、国民も今ではどこの食物でも少しぐらい放射能が高くても、もうどうでもよくなってしまっているだろう。
話を戻すが、菅氏が言うように、新型コロナについていろいろなことがわかってきたということが真実なのであれば、去年の流行時より1日の死者数を減らしてもらいたいものである。少なくとも、同じ程度(20人位)までには減らしてもらいたい。いろいろわかってきた結果、死者数を5倍以上増やされては、言う言葉もなくなる。国のトップの思考力と判断力がいかに大事か思い知らされる。