東京五輪、パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、「女性がたくさん入っている理事会っていうのは時間がかかります」と言って、批判を浴びている。
しかし、日本女性の傾向としては、①長話が好き、②討論や会議などで男性に負けたくない、というのは正しく、その結果女性が多くなると会議なども長引く確率は上がるだろう。もちろん例外の女性もたくさんいるが、あくまで傾向としては適切であろう。
一般論でいうと、若い女性や中年女性は男性に比べて議論において攻撃的で負けず嫌いだ。日常においてもおしゃべりが好きで、喫茶店で何時間でも話せる。長電話も大好きだ。この傾向は年を重ねるごとに大きくなり、井戸端会議や立ち話など、何時間でも話すことができる。長電話は数時間にも及ぶ。繰り返すが、あくまでも傾向である。都知事は「(長話は)人による」というが、例外や少数の話を対等に扱っては、本質は覆い隠されてしまう。日本においては、海外と比べて男女のさまざまな違いがいまだに歴然としてあるのは事実であろう。
森会長の主張は適切で、現実を言い表している。それが問題になるのであれば、残念ながら改善すべきは日本社会の在り方であろう。森氏の発言が海外に発信されて恥ずかしいという人もいるようだが、それを嘆くなら日本社会の遅れを嘆くべきだ。海外から批判もされているようだが、それも仕方のないことで、日本の実態の一部がバレただけである。現実がそうなのだから、隠したりせず、謙虚に地道に日本社会を直していくしかない。
もし日本社会を海外と同じレベルまで男女平等にしたければ、まずやることは、女性自身が意識を変えるということであろう。自分たちが変わらないのに、他人や周囲が変わるわけもない。女性たちは、「女性は家庭をしっかり守る」という考えを捨てること、就職してからは男性と同じく扱われることから逃げないこと(女性だから優しくしてほしい、大変なことは男性社員が!という考えが女性のスキル向上を遅らせてしまう)、途中で出産のためや家庭に入るために仕事をやめるという考えをなくすこと(途中でやめる人にお金を出して研修させ育てたいとは思わないだろうし、ひいては女性の社会進出を拒ませてしまうことにもなる)など、基礎の部分をまず改善しなければ始まらない。これらが可能であれば、あとは具体的個別的に本当に差別になっている部分を改善していけばよい。日本女性特有の長話や攻撃的議論などをなくしていくのは、スキルとして学校や職場で指導していけばよいだろう。
森氏の発言が、日本社会を変えていく良い機会となればすばらしいのだが・・・。
〈追記〉森氏の発言に対し、カナダのIOC女性委員が怒って、「追いつめます、絶対に」とツイッターに投稿した。欧州議会のある女性議員も「黙りなさい」と投稿したという。彼女らは勘違いをしている。それは海外メディアが正確に伝えなかったからかもしれない。森氏は、「女性なら世界中の誰でも」という意味で言ったのではないだろう。示した例が日本の理事会のことなのだから。森氏は、日本の女性は討論や会議の場において、男性に負けじとたくさん話をするから、会議では扱いを(無理に女性の定数を決めたり発言時間が不必要に長くなったりすることがないように)考えた方がよいということを言ったのである。海外の女性が怒ることではない。日本では男性にも女性にも性差別意識が強くあるので、海外からは森氏に対してではなく、日本社会の遅れを批判してもらいたい。海外からの圧力が無いと残念ながら日本は変われないのである。