野党には力が無く政権を任せられないから自民党に投票する、という国民がいる。この論理、判断は適切だろうか。
野党が実践的な力をつけようと、いくら本を読んだり党内で議論を重ねたり専門家の講義を受けたりしても身につきはしない。では、どうすれば今の野党が政権を担って国民のプラスになっていく力をつけていけられるかというと、当然のことながら答えは1つしかない。
大企業の優れた社長でも、指導力が優れた校長でも、初任時からそのような力があったのではない。現場で経験しながら徐々に力をつけていったのである。何事にもはじめはある。それを恐れて拒否したりしていては将来は無い。
数十年後を見据えて行動した方がよいだろう。多くの人々は、先のことを考えず感情のおもむくままに目の前の餌に飛びついて場当たり的に行動し、改善も進歩も結果的に拒んでいる。人間とはかくも愚かな動物なのか。身体は進化したが、脳ももっと進化させてほしかった。いや、動物ゆえに、自分だけはどんなことをしてでも生き抜こうという本能が備わっているのかもしれない。幼児が教えてもいないのに自分勝手に振る舞う行動もこれで説明がつく。この本能を抑えるための理性を無理に後から身につけさせてようとしているのが教育(道徳)なのだろう。
しかし、人間は他の動物に比べて高度に発達し、経済活動や文化活動などを行い、高度なコミュニケーション世界を作り上げた。もう後戻りはできない。その世界で、すべての人々がより良く生きていくためには、本能のままではうまく回らない。やはり、動物としてではなく「人間」としての誇りを持ち、子孫を含めたすべての人が安心して暮らせる社会を作ることをめざして、理性的に賢く道徳的に行動していきたいものである。