今回の「緊急事態宣言」は、基本的には飲食店への時間短縮のお願いだ。守らないと店名を公表するようだから、ある程度は守られるだろう。その他のテレワークや不要不急の外出のお願いは、罰則も社名公表もないので、守る会社や人も少ないと思われる。
今回のような宣言の内容であるならば、飲食店に対して営業時間短縮を要請し、守らなければ店名を公表するということだけにすればよかった。わざわざ「緊急事態宣言」を持ちだすこともなかったであろう。単なる飲食店への時間短縮のお願いのために「緊急事態宣言」を出すことは、「緊急事態宣言」というもののインパクトを消滅させてしまうことになる。今後、この名前の威光に頼る戦略をとることはできなくしてしまったし、この宣言に対する国民の意識も変えてしまった。
ちなみに飲食店だけ抑え込んでも、他の場面で感染拡大する。様々な場面でクラスターが発生していることは政府には理解できない(したくない?)ようだ。政府はゆがんだプライドを捨てて認識を変えなければ、国民の立場に立った政治をおこなうことはできず、トンチンカンな対策や責任逃れの詭弁はいつまでも続く。