第7世代と言われるお笑い芸人達がいる。動作を大きくして笑いを取るのが目立つ。しかし別におかしな動きでもないし、話しているギャグは高校生の世間話程度のものである。では、なぜ会場の人達が笑うのかということだが、笑わないとその場を救えないからである。私もその場にいたら、おかしくないけど笑う。一生懸命演じられて無視状態だと気まずくなる。日本人はそのような状況を恐れ無意識のうちに笑ってあげて気まずい状況を避けようとする。
これはかなり前のお笑いでは、あまりみられなかったことではないだろうか。いつからこのようになったのだろう。個人的には、キレ芸のカンニング竹山氏が最初だと記憶している。叫んでいることは普通のことであったり嫌味なことだが、全力で怒って叫んでいるので、それを見て笑ってあげなければ、その場もその一生懸命の人もすべてを否定することになる。それはお客さんとしても絶対に避けたい。だから、無意識のうちに笑ってあげるしかない。竹山氏が出てきた後は、同じように全力で怒ってみせる芸人やサンシャイン池崎氏、最近では霜降り明星のツッコミの人やEXIT、ぺこぱなどが普通のことを全力で言ったりやったりして、笑いを得ている。新しい笑いの道を開いたカンニング竹山氏の出現が、お笑い界の1つのターニングポイントとなったように思う。
歌の世界では、嵐が1年以上も前に出した「休止」宣言によって大きな仕事をたくさんもらい続けてきた。去年の紅白では3曲も歌えた。特別待遇だ。大きなイベントの司会もたくさん得ることができた。テレビにもたくさん出られた。オリンピックが行われていたら、開会式か閉会式で歌っていたかもしれない。「解散」宣言ではなく、1年以上前からの単なる休止宣言は、今までにない商法である。嵐は今までにない大胆な商法を行ない、新たなやり方を切り開いたという点で、これが芸能界ラストの在り方のターニングポイントとなるかもしれない。
カモフラージュばかりが目に付くようになった。「本物」を見ていたいものである。