感染症対策分科会の尾身会長が、3つの急所を徹底してやってもらえば、緊急事態宣言を出さなくてもウイルスを減少に転じさせることができる旨の話をしていた。
これまで彼の言葉は信じられたが、今回の発言は残念だった。3つの急所の2つは、国民はもう気が緩んでしまっており現実的に達成は無理なことである。そのことは国民の方がよくわかっており、街頭インタビューを見ても「Go Toを止めるのが遅すぎた」「早く緊急事態宣言を出してもらいたいとみんな思っている」と現実的だ。
さらに3つ目の急所である「国、自治体のリーダーがさらなる市民の協力を得るべく、一体感を持って、明確なメッセージと具体的な対策を提示することが必要だ。」というものが最も困難なこと、と言うか不可能なことであり、尾身氏の会見後も毎日自民党員の5人以上の会食への参加が報道されている。国民に要請しながら自分たちはやりたい放題では、一体感どころか国民は怒りを覚えるだろう。その上、そのような行動後の菅総理や加藤官房長官らの責任逃れの詭弁は国民の信頼まで完全に失う結果となった。感染防止策を真剣に守りたいという国民の気持ちを政府が邪魔をするから、今日も街は人で混雑するのだ。
今の緩んだ国民の気持ちを、そのような政府のお願いだけでもう元に戻すことはできない。むしろ逆効果である。信頼していない教師から何か言われると余計に反発する中・高生と同じであろう。尾身会長はそのことを理解していない。賢い国民の多くが望んでいるように、厳格な緊急事態宣言を出すしかないだろう。それも手遅れになる前に。尾身会長の要請は実現されない。イギリスからの渡航禁止も他国より遅く(もしかしたらまだか?)、すでにコロナの変異種が日本に入ってしまった。これからさらに状況は厳しくなる。それを止められるのは、登校や出勤、不要不急の外出の禁止などを含めた罰則ありの「緊急事態宣言」だけだ。
菅氏が総理大臣としてだめなことは、もう皆が理解している。最後に、今すぐ厳格な宣言を出して、一矢報いて身を引くのがよいだろう。