関越自動車道で多くの車が動けなくなった。これを聞いた時、「どうして?」と思った。北国などでは、いくら雪が降っても国道などの主要道はすぐに除雪車が通り雪をはらって行くので、雪のせいで主要道が通れなくなることは無い。大雪になっても、2,3時間おきに除雪車がやってくるので路面上は問題なく走れると聞いたことがある(大雪や吹雪のために視界は悪くなるだろうが)。

 首都圏はめったに雪が降らないので除雪車もそれほど多くないだろうし、主要道が多すぎる。また夏用タイヤをはいている人も多い。だから雪が降ると、すぐに大混乱する。それは当たり前のことであり仕方のないことであろう。

 今回の関越自動車道は高速道路である。しかも大雪が降ることで知られる新潟県の話だ。雪国であれば、本来5センチでも積もればすぐに除雪車が出動し、主要道を行ったり来たりしてそれ以上積もらないようにし続ける。そうしないと、すぐに車が通行できなくなるからだ。雪国では、どんなに雪が降っても通行できなくなることはなく、普通に車が走っている。雪が積もって動けなくなり、多くの車が立ち往生するのは、雪国での当たり前のことをやらない時である。

 新潟の雪の積もり方は他県とは異なる。30年ほど前までは一晩で乗用車が完全に見えなくなるくらい雪が積もることもたまにあった(車の上だけではなく前も横も)。もっと以前には電線をまたいで越えたくらい雪が降っていた地域である(何日もかけて積もったのであるが)。30代40代の若い人達はわからないかもしれないが、年配の人達には今回の雪の積もる速さは、全く驚くものではないだろう。気象条件がそろえば、今回の雪の降り方も全く普通のことである。ネクスコは、「これほど一気に積もるとは予想できなかった」という言いわけで責任を逃れようとしてはいけない。

 個人的には、今回のネクスコ東日本の行動は業務上の過失にあたると思う。雪があまり積もらない東京などの出身社員や若い社員が、無知のために判断を間違えたのではないだろうか。理由はどうあれ、今回のことで配達中の荷物が腐ったり遅延したり、あるいは多くの約束事がかなわなくなったり、乗車していた人達に苦痛を与えたりしたことに対する賠償はしなければいけない。被害を与えても何もしないということを、日本の習慣にはしたくない。