安倍総理が辞意を表明した。
今日の会見で安倍氏は、もりかけ問題や桜を見る会などについて、「政治を私物化したことはない」と、事実を認識することを拒み、最後まで堂々と嘘を貫いた。「嘘をつく」、「責任を取らない」という2つの信念だけは死守した。最後の最後まで彼は間違いなく「安倍総理」だった。
また、麻生副総理大臣の記者に対する皮肉や暴言も、これで聞かずに済む。何よりもそれがうれしい。彼の言動は人間としてアウトだった。
一国の総理大臣と副総理大臣がこのような二人だったことはとても信じがたいことであった。この二人によって政治の私物化、独裁、恐怖、脅し、圧力の政治を生み出し、長期政権を強制的に作りだしていた。多くの無能な大臣に日本の国を任せたり、役人に忖度をさせて違法まがいの行為も事実上やらせてきた。自殺者も複数人だした。安倍政権には、悪のすべてが詰まっていたように思う。異様な状態であった。
政策的には、経済で言えば最も重要な3本目の矢はできず(金融緩和も10兆円の経済対策予算もやろうと思えばだれでもできることであるし、そもそもこれらをやらなくても経済は上向いていくタイミングだったといわれている)、外交では北方領土問題は過去最悪となり、韓国からは様々な問題が次々と突き付けられも指をくわえてみているだけであった(相手にしなかったのではなく、適切な対応ができなかった)。またトランプ氏と仲良くするあまりアメリカからの要求を断れない関係を自ら作り出してアメリカに譲歩し続けてきた。かくして、彼の地球儀を俯瞰する外交は完結した。誰でもが、「ふざけるな」と言いたくなるのではないだろうか。
日本にとって、この7年間はいったい何だったのだろうか。改善も発展もなく、特に外交では後退ばかりが目立った。この状況を作るために7年以上も安倍氏に総理をやらせていたとは、悔やんでも悔やみくれない。やはり総理職には意欲とか世襲とか派閥(数)などに関係なく、本当に能力のある人がなるべきであるということを、今回改めて我々に教えてくれたのではないだろうか。その実現のためには、政治家や総理大臣を選ぶしくみ(国民による「直接」の投票)と政治家の年収の見直し(国家公務員程度)をするしか、他に方法はない。
7年前に時を戻すことはできない。今後の政治の浄化、経済や外交のV字回復に期待したい。