日本は2、3月ごろに、 新型コロナウイルスの感染者が多い国からの入国を制限した。世界の多くの国も同じような対策をとった。これによって、感染していない多くの人も入国が制限された。しかし、この対策に対して「ひどい」、「差別だ」と騒ぐ人はいなかった。
日本では大都市の感染者がとても多く、特に若者の感染が急増している。地方も感染者数が増えてはいるが、大都市ほどではない(人口が少ないからということもあろうが)。そのような状況で、「帰省は制限しない」、「(地元の人は都会から戻ってきた人を)温かく迎えてほしい」、「思いやりをもって接してほしい」と言う知事がけっこういる。マスコミも同じ主張を繰り返す。情報番組では、感染の危険があるから来ないでほしいという地方の市民や観光地、飲食店の張り紙や主張を取り上げては非難をしている。
世界中の国々が、感染者の多い国からの入国を一律に制限したことと、感染者の多い地域から来ないでほしいという地方の人々の意見は、何が違うのだろうか。危険性のあること、あるいは安全性が不明なことについて、規制したり法律を定めて禁じたりすることは当然のことではないだろうか。