新型コロナに対する抗ウイルス薬「アビガン」の臨床研究の結果、有効性に関して統計的有意差は見いだせなかった。服用したら劇的に症状が改善されたと何人かの芸能人がSNS等で発信したため一気に注目を浴びた薬だが、症状が改善したのはアビガンのせいなのか、日数がたったために回復したのかは不明だ。また、アビガンによって改善した(ようにみえた)場合はテレビで大きく取り上げられたが、アビガンを服用しても症状が改善しなかったという報告や症例数がマスコミで取り上げられることはなかった。だから、アビガンは効くと決めつける人が出てしまったのだろう。もしかしたら、アビガンを飲んでも症状が改善しなかった人の人数は、アビガンを飲んだ時期に回復した人の人数の数百倍だったかもしれない。そうだとしたら、アビガンの効果を疑わざるを得ない。アビガンを飲んだ同時期に回復し、それをSNSで紹介した芸能人は確かにいた。しかし数人である。何が効いたのかもわからないまま、軽々に「アビガンは効く」と発信してきた。こうしてアビガンは効くという風評が広がった。これは一般市民やマスコミだけの話ではなく、医療関係者や専門家の中にも立場を利用して流布してきた人物もいる。
「エビデンス」が口癖の自称専門家岡田晴恵氏は、マスコミや素人の情報をうのみにしてアビガンの使用と大量生産を長期にわたり強く訴えてきた。今後は、ゆっくりとばれないように、これまでの発言を変えていくのだろう。国の対策の方向性を誤らせ、混乱させ、遅らせることにつながったりはしなかったのか、検証が必要である。そうしないと、彼女はやめない。
名まえの通り、国や国民に対して晴れを恵む存在であってほしいと願う。根拠のない感想や俗っぽい願い、愚痴や自慢話を国民に伝えるだけの存在であるならば、テレビに出演しないだけでも国難時においてはプラスとなる。彼女には、テレビを通してこれまで自分が世の中に対して果たしてきた役割を、一度立ち止まって振り返ってもらいたい。