都知事選が告示され、街頭演説が始まった。

 コロナ関連の給付金を〇円引き上げるとか、都債を発行するなどと訴えているが、都知事になったとたんに、現実を知ってやはりできないとならないだろうか。それだったら、街頭演説や政見放送などでの主張を聞いて投票し、都知事にした意味がない。実現できるかは全く分からないが、立派なこと、理想的なことをできるだけたくさん言えばいいのだろうか。

 実現の可能性が不透明な公約を必ずやるかのごとく主張し、都民をだましながら都知事になろうとするこのしくみはいったい何なのだろう。選挙の在り方が、嘘やはったり、詐欺など、汚いもので構成されている。

 たとえば、公約や街頭演説の主張通りのことができなかった場合は、詐欺として都知事を免職処分にするなどのきまりをつくるなど、はったりや嘘八百を並べる人が当選しないしくみを作った方がよい。

 行政の長には様々な判断が求められる。災害対策や福祉、オリンピックなどの幅広い知識や交渉力、判断力、実行力、そして巨大な組織をまとめ引っ張っていくうつわやリーダー性が不可欠である。都民が、立候補者の主張やパフォーマンスに騙されて能力の劣る人に投票しないか、ハラハラしてしまう。