マスク不足が解消されたのを待っていたかのように、ようやく「アベノマスク」が届いた。これがあの有名なアベノマスクかと、別の感動があった。しげしげと眺めた後、やり場に苦慮した。

 私はエアロゾルも怖いので、N95規格のマスクか(このようなことに備えて以前に買っておいた)、大人用の静電気帯電不織布マスクをする(値段は少々高いが今は多くのところで販売している)。子ども用の小さな布マスクなどはつけない。寄付ができるという話も聞いたが、自分が信用できないマスクを人につけさせるのも、あまりよい気持ちがしない。アベノマスクは、事件や事故の歴史に残るものとなるだろう。捨てるのももったいないし、記念切手と共に保管しておきたいと思う。

 アベノマスクには大金が使われたと聞く。無職の人も、老後の貯金を切り崩してまで支払った税金である。安倍氏は、悔やんでも悔やみきれないことを平気でやってのける、稀有な感覚の持ち主でもある。

 安倍氏以外で使っている人を見たことがない。一番の盟友の麻生氏でさえ、アベノマスクをつけてはくれない。安倍氏はこれに懲りて、短絡的で独断的な行動は慎んだ方がよい。できたら、責任を取って自分の財産や預貯金を使って、可能な限りアベノマスクに支払われた税金を返してほしいのであるが・・・。