フジテレビを見ると、何事もなかったように楽しい番組を放送している。
フジテレビが放送した番組で、若い女性が誹謗中傷を受けて自殺した。自殺と言っても、間接的な殺人である。
学校でいじめをし、いじめを受けた子どもが自殺したら、いじめをした人は補導されたり逮捕されたりするだろうし、そのような場や環境を作って事実上仕向けたり煽ったりした子供がいたら、その子も補導されるだろう。子どもの世界はこうなっている。
一方、大人の世界でおきた今回の事件は、誹謗中傷をした人々はもちろん、その環境を作ってやらせたフジテレビは、番組を終了したといっても責任者のプロデューサーやその上司はおとがめなしだ。人が誰も責任を取っていない。全員無罪で終わっては不公平だ。子ども達が怒るだろう。
正確に言うと、大人の世界というより、マスコミ界と言った方がよいだろう。マスコミ界は、何をやっても何事もなかったかのように振る舞う。それの繰り返しだ。新型コロナ問題でも37.5度以上の熱が出たら4日間は自宅で様子を見るということを言い続けて社会に周知徹底させたのはマスコミであった。国民も保健所もだまされた。多くの人が自宅手苦しみ、多くの人が亡くなった。マスコミは、自分たちが正確に報道していなかったことに気づいた時には、謝罪も自己批判もせず静かに素早く身を引いた。それには一切触れずにやり過ごした。何をやっても何事もなかったようにする人々の集まりだ。
マスコミはいつも政府を批判しているが、何かミスをした時の対応が政治家たちと同じである。正義感ぶった同じ穴のムジナである。
日本では、正義や誠実さはどこにあるだろうか。