昨日の衆議院厚労委員会で、検察OBが絶対王政を確立したフランスのルイ14世(「朕は国家である」と言った人)にたとえて首相を批判したと野党議員に指摘された安倍氏は、興奮して「私は民主的な選挙を経て選ばれた国会議員の多数に選出され、ここに立っている」と訴えたという。

 安倍氏の言うことは、全くその通りであり、怒るのも無理はない。彼は、自分のやり方に従って全力でやっているだけだ。

 安倍氏のこれまでの数々の嘘や不正、責任を絶対に取らない姿勢、独裁政治については、それを見てきた全国民はわかっている。そして自民党が多数を取れば安倍氏が総理大臣として続投することを認識した上で、多くの国民は自民党に投票した。絶対王政を強く望んだのは、多くの国民だった。安倍氏が希望して無理やり総理になろうと思っても、自民党が選挙で勝たないと総理大臣にはなれなかったのである。

 安倍氏の手法は絶対王政、独裁政治であるが、それを強く望んだのは安倍氏ではない。彼は自分が国民から求められたので自分を出し切っているだけである。非難されるのであれば自分ではないと彼は思っているだろうし、それは正論である。

 国政選挙のたびに、このブログにおいて、安倍氏の自民党が選挙に勝ったら「私は民主的な方法で選ばれた。国民から支持をされてやっている。国民から思う存分やれと言われているのだ」と言いながら不正(忖度させることも含む)や不適切なことをやり続けるから自民党を勝たせてはいけないと繰り返し書いてきた。そして、実際その通りに安倍氏は発言する。

 今の野党に政権を担わせるのは心配だから自民党に投票するということについても何十回となくこのブログに書いてきたので詳しく書かないが、何事にも初めがあり、はじめからうまくいくわけもない。だからといって避けていたら、一歩も前に進むことはない。不正や悪事をなくすために、まずスタートしなければということだ。人類の歴史は、改善の歴史である。目先の餌に飛びついて、現在の日本人はそれをとめようというのか。

 このブログで、政治や教育(個性尊重や自己実現、総合学習、ゆとり)、世論操作(マスコミの在り方やお笑い芸人の台頭)などについて、そうするとこうなってしまうということを前もって書き綴ってきた。しかし当たり前のことであるが流れが変わることはなく、それらが実行され、いつも私が書いた結果になってきた。このブログで何を何十回書いたとしても、国民や政治家、文科省の方針、マスコミ、えせコメンテーター達を変えたり排除したりすることなどできない。なるようにしかならない。