37.5度以上が4日間以上続いたら保健所に相談後病院へ!というのは、実はそうではなかったということが、数日前に突然明らかになった。加藤大臣は、そう思っていた国民や保健所などの誤解だと述べた。

 それを守り、37.5度以上になってからまだ4日たっていない人からの相談に対し検査対象ではないと断りつづけていた保健所、苦しくても4日間家で我慢をしたり、その間に重症化し亡くなった多くの国民や複数の有名芸能人たち(3日目に重症化し仕方がなく救急車を呼んだが手遅れだった)は、いったい何だったのだろうか。政治家や大臣たちをふくめ、全国民が皆4日間は家で我慢をしなければならないという理解だったはずだ。

 誤解を解く努力をしたと加藤大臣は言うが、この状況を見た時点で「違います。37.5度以上が4日間続くまで家で我慢をしなくていいんです」とたった1回テレビか記者会見で言うだけで、多くの苦しみや命が救われた。どこでどんな努力をしていたのだろうか。

 少なくとも、3日間高熱を我慢して重症化し命を落とした人への賠償責任は取るべきであろう。日本は、「ごめんなさい」の一言だけで、人を殺してもよい社会ではない。意図的かどうかは関係ない。何をしたかの結果がすべてだ。賠償をするのは国(国民からとった税金)ではない。総理大臣も加藤氏以外のすべての大臣も、4日以上だと思っていた。賠償は加藤氏個人が行う問題である。

 安倍総理が代わりに謝罪をしたので、その後ようやく加藤氏もトーンダウンした。加藤氏は総理大臣候補だったというが、彼は人間臭い安倍氏よりはるかに危険な感じを受けた。