昨日の安倍総理や専門家会議が発表したことについて、テレビによく出ている専門家やコメンテーターによる批判が多いようだ。校長や社長を批判することで、自分のことを高く見せようとする手法は過去の陳腐なやり方である。
前回安倍総理がお願いした、人との接触8割減を守っても感染者数が劇的に減らなかったとしたら今回批判するのもわかるが、平日で8割減を守った地域など1か所もなかった。多くの人が公園やスーパー、地域の商店街などで密集を作り、奥多摩や大洗などはものすごい人で混雑していた。放送局からも感染者が複数出た。
真剣に守ろうともしないで、新たな提言を批判するなど、お門違いである。政府や専門家会議が以前に行った提言通りにやっていたら、今頃は劇的に感染者が減っていたはずだ。昨日の提言は、多くの人が真剣に取り組まないのでもう劇的に減らすことはあきらめて長期戦でいこうというものだったと思う。それに対しても文句をつけて(言いわけを見つけて)取り組むことから逃れようとするのか。
コメンテーター達は、数値を出せとか出口戦略が、などと攻撃して専門家会議の権威を貶め、暗に「昨日の提言は正しくないので守らなくてもよい」とふれ回り、無責任に混とんとした社会にしようとしている(意図的ではないと思うが)。
根拠となる数値や数式を出さないと国民は納得して守ろうとしないとも専門家コメンテーター達は言うが、これは作り話で、国民はそんなことを求めてはいない。提言を納得していないわけでもない。むしろなんとかしてその通りに守りたいけど、経済面や意志の強さの問題で、守れるか不安だと思っている人が大多数である。
また、根拠となる数値や数式を出してもらわないと、われわれ(テレビに出ている専門家コメンテーター達)が議論できないともいう。韓国が自衛隊機をロックオンした時、日本側は多くの証拠を出さなかった。理由は、出したとしても難癖をつけてすべてを否定されるからということだった。今、声を荒げて数値を強く求めている人に見せて、「ああ、そうか」と納得する状況をみなさんは想像できるだろうか。他意のある人々に出しても、悪用されるだけである。
昨日の提言を放送局やコメンテーターも含め、全国民が黙って守れば、いい方向には進む。守らない言いわけを作ろうとするのはよくない。取り返しがつかなくなる。