マスク不足やPCR検査の遅れ、軽症者のための施設確保など、様々な問題が出ていることを指摘されると、関係大臣たちは「いやいやいや、それぞれのところで一生懸命やっている。やってみて1つ1つ改善していくしかない。」と言った旨のことを繰り返す。日本の感染拡大は他国より遅れてやってきた。他国の状況や対策をみて、そこから学び、日本は前もって対応できるだろう。
政治や災害対策において、取り組む側の努力は関係ない。結果がすべてである。努力しなくても、最良の結果を出してくれれば、それでよい。一生懸命頑張っていれば、後手後手で被害を大きくしても仕方がないというのは認められない。
政府側の単なる能力(意識、情報収集能力、処理能力、調整力、対応力、機動力、思考力、判断力等々の総合的な能力)の問題である。少なくとも、加藤厚労大臣の「いやいやいや」という指摘の否定から始まるいつもの答弁は、自分たちの能力不足に責任逃れを加える行為で、さらに自分たちを悪くするだけである。