アドバイスを受け入れるか受け入れないかの判断は、やはりアドバイスを受ける未熟な人によって行われることになる。
例えば、もっと良いやり方がある場合、30歳以上の女性小学校教員に「こうするのもいいかもしれないですよ」と控えめに教えると、「そうか!」と思う場合と「そんなのはあまり良くない!」と思う場合の2つがある。
「そうか!」と思われるようなアドバイスは、その女性教員の知識や経験の範疇にあり、単に気が付かなかっただけのことが多い。その人にとってあまり役に立つアドバイスではない。
「そんなのはあまり良くない!」と思われるようなアドバイスは、その女性教員がまだ経験したことがない方法で、その女性にとって新しい知識となることが多い。その場合、非常に役に立つアドバイスとなる。
新しいことや他の方法を教えても、それらが使われるか捨てられるかの選別は、やはりその未熟な教員の知識や経験によって行われてしまう。したがって、「指導」、あるいは「講習」という形で強制的に身につけてもらうしかない。日常会話において、30歳以上の女性教員(謙虚さがなくなるという意味)に指導方法や専門的なことを話してもあまり意味がない。