スーパーに行くと、レジ係の人が薄い手袋をやっている。中には指の先が破れたまま使っている人もいる(お金を取りやすくするためにわざとかもしれない)。あの手袋は何のためにやっているのだろうか。

 手袋をつけたまま、お金にも食品にもレジにもかごにもキャッシュカードにも触る。あの手袋には様々な菌がついている。新型コロナウイルスがあれば当然それもついている。

 レジ係の人が素手であっても、手の皮膚から菌やウイルスは侵入しない。レジ係の人が手袋をつけていても、その手で自分のマスクや口などを触ったら感染する。客が買った食品にも触るので、手袋をつけていても買った食品にウイルスはつく。10分に1回程度アルコールをつけて手をこすることを考えると、破れたりしわが寄ったゴム手袋をつけて消毒するよりも、素手にアルコールをつけて全体をこすった方が菌やウイルスをまんべんなく殺せるように思う。

 レジ係の人が仕事を交代した後に手袋を外しただけでは、穴が開いていることや手首からウイルスが入ることを考えると不安が残る。やはり手袋なしでやった時と同じように入念に手を洗う必要がある。手袋をやってもやらなくても、薬用せっけんで2度手をよく洗い、アルコールか次亜塩素酸で消毒するしかない。 

 滑り止めのザラザラがついた破れにくい厚手のゴム製手袋をやっているレジの人もたまに目にするが、あの手袋は洗っているのだろうか。アルコールなどで消毒しているのだろうか。洗うにしてもアルコールをつけるにしても、ざらざらしているぶん、ウイルスを落としにくいだろう。

 素手でレジをやるよりも手袋をつけた方がどう考えても不衛生で、レジ係と客の両者への感染の可能性を高めてしまうのではないだろうか。店の人には、ぜひ再考をお願いしたい。