休業要請に従わない福岡のパチンコ店の店長が、店名公表を受けて「やり方が乱暴すぎる。社会全体が『パチンコ店を悪』とする風潮に恐怖を感じる」と訴えている。

 通常であれば、パチンコの営業は、法的にも道徳的にも悪いとは思わない。やめられなくなって借金が増えるからよくないと言われたりするが、デパートで買い物をやめられなくなってもデパートが悪いとはいえない。

 しかし、今は国難の時で、感染を拡大させる可能性が高い職種に対して休業要請している。それに従わないということは、感染拡大をさせて多くの人命を奪っても仕方がないという態度であることになる。社会全体は、パチンコ店全部を悪としているのではなく、そのような行動をとるパチンコ店を悪(確信的殺人未遂犯)と思っているのである。全国の9割以上のパチンコ店は、悪と思われていないだろう。

 余裕がある人ほど、「(やめたら)明日から生きていけない」とか「恐怖を感じる」などというものである。短期的にも本当に苦しい人は、貯金を切り崩したり、兄弟からお金を借りたり、仕事や学校をやめたりするなど、自分を犠牲にしながら黙って耐えているのである。政府はこのような人達にこそ、十分な補償を今すぐ行うべきである。声がうるさい人達の補償は後回しでじゅうぶん間に合う。