都内の病院の現状を受け、東京都医師会が記者会見を開いてお願いをしていた。それに対し、白鴎大学教授の岡田氏が自分の考えを述べていた。もちろん、いつも通り語尾に「~とわたくしは個人的には思います」と付けていた。

 いくら「個人的に」とか「私は」と付けても、彼女が大学をやめない限り、白鴎大学の教授であることに間違いはない。少なくとも、その立場で放送局から仕事を依頼されたはずだ。どんな責任逃れの言葉を付け加えても、彼女の発言は、白鴎大学の教授が国民に対して申し上げたものなのである。これは、金か売名目的の偽物によるずるい言い方だと思う。

 それからもう1つ。これはとても重要なことであるが、彼女は、政府の専門家会議クラスター対策班の西浦教授の発表について、否定的な発言を続けている。そうすることによって、国民も専門家会議メンバー西浦教授の発表を真剣に聞かないようになる。人との接触7割減にもならないし、自粛に従わない人もたくさん出てくるし、今回減少したらもう大丈夫だろうと国民に思わせることになる。今大事なことは、専門家会議が発表することを全力で守るということだ。否定も揚げ足取りもいらない。国民の邪魔などもってのほかだ。彼女の軽率な発言が、自粛を守ろうとする国民の気持ちに水を差してしまう。彼女は経歴においても週刊誌で騒がしている。正体や人格がよくわからないたった一人のオバタリアン(自分が絶対正しいと思い興奮してだれかを攻撃する)に、日本社会を壊されてよいのか。

 テレビ局は、今大事なことは視聴率ではなく国民の命であることをわかっていて、視聴率重視を崩さない。似非専門家はわけがわからない。コメンテーターは御覧の通りだ。政府は状況がひどくなるまでじっと待つ。今命をかけて新型コロナと本当に戦っているのは、医者達とごくごく一部の国民しかいないのではないかと思えて仕方がならない。