新型コロナウイルスの問題は、誰と誰の戦いなのだろうか。もちろん、国民と新型コロナウイルスの戦いである。
今日も朝から複数の大臣や専門家会議のメンバーがテレビに出て、これまでの国民の取り組みをほめながら、一生懸命何度もさらなる自粛をお願いしていた。国民は、命や国運のことではなく自分の金のことで政府に詰め寄っている。新型ウイルスのことなどはどこかに行ってしまい、まるで政府と国民の戦いのように見える。
政府がお願いしなかったら、国民は自粛をせず、死を選ぶというのか。感覚的にも論理的にも理解できない。もしかしたら、国民の多くはまだ状況を正確に理解できていないのかもしれない。テレビ局の情報の伝え方に問題があるのだろうか。情報番組が多くの情報を垂れ流してしまい、政府や専門家会議のお願いの焦点がぼやけて伝わっているのだろうか。国民への情報伝達の在り方がマスコミ全体としても個々の番組としても非常に重要であろう。