日本は検査をできるだけやらないようにしているが、今日の時点で感染が確認されている人数は全国で1万人を超えた。実際は数十倍の数の感染者がいるのだろう。感染のスピードが上がるのはこれからだ。ここまでくれば、もう歯止めがかからないと思う。埼玉県では、30代の男性が亡くなった。基礎疾患は無かった。入院した時は症状が軽かったという。軽い状態で現代医学の管理下に入っても治るか悪化するかは神頼みのような怖いウイルスだ。

 今日の午後、ドラマ「JIN-仁-」のスペシャル版が放送されていた。江戸時代にコレラ菌が流行り、みんなで立ち向かうというものだった。フィクションであるが、実際数百年前まで人類は医学的な知識も薬も医療道具もない状況で数千年に渡ってみんなで流行病に立ち向かい何とか生き残ってきたはずだ。

 今、予防薬も治療薬もないウイルスと戦っている。状況は厳しく、日本ではまもなく医療が崩壊し、死亡者が爆発的に増えることになると思われる。人類は時間の経過と共にさらに進歩してきたはずだが、こんな時でも感染を広げる努力を続ける人でいっぱいだ。約400万年かけて進歩をしてきた人類の進化の最終形が、「自分勝手」か。大勢の人々が電車に乗って会社に向かいホームセンターに家族で遊びに行き、「がんばります」と言って店を開いている。都市封鎖になっている国で店を閉め、それが原因で生活できなくなったり亡くなったりした人はいないだろう。まずは自分や家族をはじめ多くの命を守ることを最優先に考えなければいけない。命が亡くなったら経済の話もできなくなる。補償の話は、まず店を閉めてからでよい。

 結果的に大勢の人命を奪う行為をいまだに続けている人達、これからも続けるぞと意気込んでいる人達を決して許すことはできない。この問題が収束した後、国家転覆罪などで罰を与える必要があると思う。このような人々が大勢いたことを歴史に刻み、次の大きな災害に備えたい。

 週末以外、人との接触8割減はどこでもできていない。1カ月で1日の感染者数を急激に減らすのはもう無理ということだ。どんなことがあっても家から出るな。