感染が首都圏や関西から全国に広がった。3月の3連休で多くの人が移動したからという人もいるが、あの頃はまだみんながびくびくして様子を見ながら近場に出かけたという人が多かったと思う。

 全国に広がってしまったのは、大学が集中している首都圏や関西の大学生、短大生、専門学校生たちが、4月からの授業がなくなったために地方の地元に戻ってしまったことが大きな原因ではないだろうか。東京、千葉、埼玉、神奈川は感染者が大勢いる地域であり、大学などがたくさんあって学生たちが大勢いた地域でもある。感染した学生たちは、総理が地元に戻らないように訴えたが、ほとんどが戻ったようだ。実際、4月からの授業がなくなり秋田に戻った女子大生からクラスターが発生したことも明らかになっている。

 大学生や短大生たちは、大学の専門知識を学ぶ以前に、人として学ぶことが多々あると思う。地方の親たちも、「戻ってくるな」と突き放して社会経験をさせた方が、子どものためによかったと思う。感染が拡大している首都圏でどのように安全に生活しどのように他人と協力しどのように生き延びるか、とても良い勉強になったと思う。厳しい社会で生きていくための社会性が身についたことだろう。地元に戻らせ、感染を広め、実家で甘やかして、何のプラスになるというのだろうか。

 感染者が非常に多い地域から、大勢の学生たちが全国津々浦々に広がってしまった。総理や専門家会議のメンバーは学生に訴えるのでなく、少しは話がわかる親や祖父母たちに向かって、子どもを地方に戻すなと訴えた方がよかった。