緊急事態宣言が出た後も、立ち入り禁止の観光地に大勢の人が入り、場所によっては以前より込み合っている商店街もある。スーパーやホームセンターに行っても、主婦に小学生や自宅にいることになった旦那がくっついてくるため、以前より店内は混みあっている。

 テレビ局のレポーターが観光地や商店街にいる人に理由を聞くと、他の人がいるから来てしまう、1人だからいいと思って、ずっと家にいるから少しならと思って、というものが多い。海外みたいに完全に封鎖してくれた方がよい、(観光地に)立ち入れないように柵をつけてほしいというものも多かった。

 外出している多くの人も、海外のような都市封鎖をしないとだめだと思っているし、そうしてもらいたいと願っているようだ。

 ということは、実質的に感染拡大をサポートしているのは、強制力のある都市封鎖をしない安倍総理ということになる。

 人との接触8割減を守ってずっと家にいる人達と、不要不急の外出をしたり店を営業したりしている人達との不和も目立ってきた。強制力もない中途半端な緊急事態宣言によって、これまで1つにまとまってきた日本人が、はじめてバラバラになりつつある。大災害の時に勝手な行動をする人も非常に増えてきた。1度作ってしまった前例は、次の大災害の時にも必ず繰り返されてしまう。日本人が1つにまとまるためにも、多くの人々に意に反した身勝手な行動をさせてしまわないためにも、安倍氏の早い判断が必要だ。