CMに都知事が出てきて、頭を下げて自粛をお願いしていた。東京都のCMらしい。
CMを見て、とても違和感を感じた。知事は、誰のために、なぜお願いするのだろうか。東京都は、ただ正確な情報や見通しだけを都民に伝え、あとは行動するのは都民自身だ。情報を聞き、それを知った都民がどう考えどう行動するかは知事や東京都の問題ではない。都民の手足を持って動かすわけにもいかないだろう。
感染拡大を防ぐための自粛は、誰かにお願いされたからやるのではない。お願いされなかったらやらないというのだろうか。それならそれで都知事は全く構わないだろう。彼女は痛くもかゆくもない。都の経済や都民の生命が大打撃を受けて困るのは都民だ。すべての行動は自己責任で自分のためにやるのだろう(余裕のある人は他人のために何かできると理想的だが)。
自粛は、誰かがお願いする話ではない。都知事は今後お願いはやめ、あとは都民の自由にさせればよい。都民だってそうしたいだろう。ただし、日々正確な情報だけは伝えなければいけない。それが都民の判断材料となる。もちろん医療はすぐに崩壊するだろうが、都はそれならそれなりに淡々と処理していけばよい。都民がどうしてもと言って選んだ道なのだからどうしようもできないだろう。知事は、最大限情報発信はしたのだ。責任を感じることもない。
さらに言えば、総理や都知事などが自粛のお願いしたり補償の話をするから、弱みにつけ込んで都民も目の色を変えて要求を高めたり脅したりしてくるのだ(営業してやる!など)。補償の話などする必要はなく、その代わりすべて自己責任で都民の自由にさせればよい。そして都は何も言わず、本当に困っている人に生きるための最低限の補助金を渡すだけでよい。その金額は、本人に言わせるのではなく(本人は資産を隠してぼった食ってくるので)、都が計算して出せばよい。
総理も都知事も自粛のお願いなどしない方がよい。筋が違うし、人々をどこまでも甘やかせてしまう。お願いしているから、ここまで国民が自分勝手になったり、感染を拡大させたりした面もある。情報だけを詳細に与え、国民に「あとはお好きなように」としてしまえば、尻に火がついた国民は初めて真剣になると思う。もし真剣にならなかったら、それはそれで国民の自業自得である。街中では喧嘩や暴動も起きるかもしれない。そうなったとしても、それまでの国民性だったということだ。何も世界に隠すことはない。