感染を拡大させる3条件のあるところが小学校である。休み時間になると教師がいない校庭などで子ども達は夢中になって子ども同士で抱き合い近距離で叫び合う。トイレ後に必ず手を洗ったか、全員チェックすることはできない。準備が遅れている給食当番は、手を洗わず食器を持ってきて配膳を行う。1つの狭い教室に30人~40人が押し込まれ、風が強かったり雨が降ったりすると、窓も少ししか開けられない。教師や子ども達がどんなに気をつけても、インフルエンザはあっという間に広がるものだ。小学校が新型コロナウイルス拡大を作りだす元になってしまう可能性が非常に高い。

 小学校で子どもが感染したとしても、若い人は症状が出にくく重症化もしにくいという。知らないうちに感染した子どもから多くの子ども達に感染していく。子どもは家に帰り、親や祖父母に感染させる。親は電車やバスに乗って通勤し、会社や工場、商店などで大勢の人と共に働く。祖父母は重症化する危険が高い。

 今は感染者がどんどん増え、限界を超える恐れがある。これまで学校を休校にし、修了式や卒業式も抑えてきたのに、政府(文科省)はなぜ4月から自粛を緩めようとするのか。感染予防対策をして入学式をしてもよいと文科省は言う。思い出作りもいいが、国家の崩壊を防ぐ方が大切であると誰かが政府に進言してもらいたい。今の危機が収束した頃に、大々的に入学を祝う会などを楽しくやれば、子どもの記憶に残るだろう。入学式などは記憶に残らない。

 小学校は国の感染拡大予防において、非常に危険な場所である。4月からの授業をどうするかの判断を文科省は明後日正式発表するという。くれぐれも、国民の要望(学校で勉強してほしい、ストレスがたまるなど)を聞くことなく、適切に判断をしてもらいたい。

 もちろん、休校措置の延長だけで拡大を防ぐことはできない。個人的にはもう手遅れだと思うが、今、外出禁止令を出さなければ、若者や家族連れが街や公共施設、イベントや演劇、遊園地やテーマパークなどに行って大勢が集まってしまう。春休みにもなる。世の中は、なんでもありの状態と化すだろう。

 宝塚歌劇団やK1などが会場の入り口で熱をはかり、手を消毒し、マスクをするから大丈夫と言うのは間違いだ。感染しても熱が出ない人も多い。マスクをしても飛沫は飛ばないかもしれないが、咳などをするとウイルスはマスクの網目を通って広がり、NHKによると3時間くらいはウイルスが空間に漂い続けるという。マスクを外したりあごの方にずらしてペットボトルも飲むだろう。

 一刻も早く、外出禁止令(条件付きで仕事も学校も休み)を出してくれ。そうしないと、この国の人々は好き勝手に行動する。爆発-崩壊だけは防がなければいけない。イタリアは、死者が1日で800人弱の日もある。最悪の結果は予想をはるかに超えることもある。多くを犠牲にして予防をし、大きな事態に至らかった時には、そこまで予防をすることはなかったと思わず、助かったとみんなで喜び合おう。その日が来ればよいのだが。国民は情報番組などに踊らされず、もっと真剣に予防対策に取り組んでほしかった。