政府の専門家会議は、感染の広がっていない地域では、学校での活動やスポーツ観戦など感染拡大のリスクの低い活動から徐々に解除することを検討することにした。今後は、自治体や公共施設、テーマパーク、企業、個人等の判断に任されることが多くなる。感染の広がっていない地域といっても、中国もイタリアも感染者ははじめ0人であった。
規制がなくなれば、感染が危ないと感じても会社が倒産しそうであったり、イベント収入が入らなくなったりすれば、やる方を選ぶだろう。いままで自粛要請に対して文句や批判をしてきた人々は、他人や全体のことを考えず自分のやりたい行動を自由にできるようになる。
国内では、これまでも日々感染者は増えていた。関西では、対策を何もしなければ今後数週間で爆発的に感染者が増えると専門家会議は話している。感染拡大の予防対策が遅れたイタリアでは、一昨日1日で475人の死者数が報告された。これまで日本はがんばって自粛をして爆発的な感染拡大を防いできたのに、ここで国民の不満や要望を聴いて自粛を緩めたら、これまでの努力がすべて水の泡になり、他国と同じ状態になる。今日、さっそく図書館や水族館などが開館され、図書館内は人で激混みであった。
どうせいつか厳しい自粛を行うなら、中国やヨーロッパのようになってから自粛を強めるのではなく、なる前に短期間だけ徹底的に自粛をして感染者数を減らし、入院患者や死者を出さないようにした方がよいのではないだろうか。
経済とのバランスのこともよく話に出るが、2~3週間だけ徹底的にやるのもいいだろう。今後1年間の経済損失を考えると、どちらがよいか考えてもらいたい。なんでもそうであるが、後手後手の対応は被害や損失をより大きくする。
それから、もう1つ。全体でやらないと、収束させることはできないと思う。いたちごっこになる可能性がある。まだ感染していない地域については、「もう感染しない」ではなく「これから感染する」と考えて、後手後手にならないようにしなければいけない。福一原発の防波堤対策でもそうであるが、人は痛みを感じないと行動しない。気持ちはわかるが、それではいけない。