先日、役所に行ったら、マスクをしていない役人が目立った。私に対応した人は初めマスクをしていたが私を見るとわざわざ外して「席にどうぞ」と話し始めた(私はマスクをしていた)。対面して座り距離も近かったので、私はあからさまに持っていたB4の用紙で鼻や口を隠し、目だけを出して話をした。それでもその役人はマスクをしようとしなかった。

 それからある1枚の書類の発行まで40分以上待たされたが、それはよいとして、待っている間に気が付いたことがある。その大きな部屋がとても湿気が高く、気温も高くて空気がよどんでいた。また、他の役人は、飛沫感染が危ないといわれている時期に指に唾を付けて書類をとり、来客者に渡していた。私は書類が出来上がったら携帯に連絡してもらうことにして、外で待っていた。

 だめなことがすべてこの役所にあった。定期異動で他の部署から来た人でもすぐにできてしまうような仕事ばかりやっている行政公務員とは、この程度の意識や知識、能力なんだなあと実感した。災害時、役所の人の指示通りに行動したり避難したりするなど、自分の命をこのような人々に預けることがとても怖い。ルーチンワークにない災害時の適切な状況判断はできるのだろうか。そもそも市町村で指定している避難所は本当に安全なところなのだろうか。避難所で被災し責任を追及された役人は、「だって以前の担当者が決めたんだもん」と責任逃れを口にするのが精いっぱいだろう。

 9年前の今日、津波が来るまで安全とされる避難所でじっと待っていて亡くなった人もたくさんいる。無能な地方公務員が危険な避難所など作ったりしなければ、高いところや遠くまで逃げたであろう。人の生活や生命をも左右する役所の人間は、一般の人よりも常識や専門知識、総合的な状況把握力、判断力等がなければいけないが、現実はその逆だ。

 地方公務員の行政職は採用基準をはるかに高くし、採用後も日々多くの研修を受けさせて専門性を極限まで高めるなどしながら市民の命を預かってほしい。部署を数年で変えられてもできてしまうような簡単な仕事は臨時職員やコンピューターに任せ、本採用の人々は定年まで部署を変えずにその道の専門家となって市や県の発展や市民生活の向上に努めなければいけない。部署が変わってもすぐにできてしまうような(誰でもできてしまうような)ルーチンワークがメインの仕事ではプライドも持てないだろう。

 

追記:初めに書いた役所で働いていた役人が、5月中旬に新型コロナに感染した。